雑記

好きな映画は『お嬢さん』『青い春』『ピンポン』『天気の子』です

10/15

 『発酵文化人類学』という本をタイトルと表紙だけで手に取っていたのだが、文章が致命的に合わなかった。

 正確な記述ではないが、「発酵は、その過程を読み解くこと=生命工学と言い表せるが、誰がどんな味を好きか=社会学とも言える」という内容の文章があった。発酵プロセスが生命工学なのはその通りだと思うのだけれど、社会学と結びつけるのに個人の嗜好を持ち出すのは不適切な気がする。どのような味がその土地で好まれて発展してきたのか、という風土的な社会学との結びつきの説明をしてほしかった。非常に残念だ。他にも文章がくだけすぎていて口調がコロコロ変わるし、よくわからないおふざけが入るのも読んでいて面白くなかった。

 もちろん、こういう文章が好きな人もいるだろうしそれは否定しないのだが、手に取る前に中身を少し見てみるべきだったと反省している。実際に中身には「この本には文化人類学を体系的に学ぶことには向かない」と書いてあったわけだし。

 それはそれとして、本が面白くないと非常にむしゃくしゃする。悔しい。夜ご飯の代わりにポテトチップスをやけ食いした。