雑記

好きな映画は『お嬢さん』『青い春』『ピンポン』『天気の子』です

2021までの読書記録

年内に読んだ面白かった本を纏めたいな、と読書アプリを覗いたところ、2017年からのデータがあった。せっかくなので2017〜2021の各年ごとに良かった本を挙げていきます。

 

2017年(9月以降)

『機龍警察〔完全版〕』月村了衛

『機龍警察 自爆条項〔完全版〕』上・下 月村了衛

 

2018年

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』※再読 桜庭一樹 

『香水』パトリック・ジュースキント 訳・池内紀

『から騒ぎ』ウィリアム・シェイクスピア 訳・小田島雄志

『われはロボット』アイザック・アシモフ 訳・小尾芙佐

『昆虫こわい』丸山宗利

 

2019年

『だから私はメイクする』劇団雌猫

『機龍警察 暗黒市場』月村了衛

『あるいは酒でいっぱいの海』筒井康隆

『スタートボタンを押してください』D・H・ウィルソン&J・J・アダムズ 訳・中原尚哉、古沢嘉通

『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎

『私が大好きな小説家を殺すまで』斜線堂有紀

鋼鉄都市アイザック・アシモフ 訳・福島正実

『紙の動物園』ケン・リュウ 訳・古沢嘉通

『キリン解剖記』郡司芽久

生物と無生物のあいだ福岡伸一

 

2020年

自負と偏見ジェイン・オースティン 訳・小山太一

『昆虫はすごい』丸山宗利

すばらしい新世界オルダス・レナード・ハクスリー 訳・黒原敏行

『調香師の手帖』中村祥二

フランケンシュタイン』メアリー・シェリー 訳・芹澤恵

『化石の分子生物学』更科功

『中国奇想小説集』井波律子

『コケの謎』森口満

『2010年代SF傑作選1』編・伴名練、大森望

『化石になりたい』土屋健 監修・前田晴良

『ウニはすごいバッタもすごい』本川達夫

少女には向かない職業桜庭一樹

『ハーモニー〔新版〕』伊藤計劃

 

2021年

西洋美術史入門』池上英洋

『笑いの哲学』木村覚

『君の膵臓をたべたい』住野よる

『珍奇な昆虫』山口進

阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』阿佐ヶ谷姉妹

『元年春之祭』陸秋槎 訳・稲村文吾

イカはしゃべるし、空も飛ぶ 新装版』奥谷喬司

『日本SFの臨界点[怪奇篇]』編・伴名練

『土葬の村』高橋繁行

江戸川乱歩傑作選』江戸川乱歩

『注文の多い料理小説集』柚木麻子 他

『妖し』恩田陸 他

『新見南吉童話集』新見南吉

『秘密』監修・井上雅彦

 

書き連ねただけで疲れてしまったので、今日はここまで。余裕があれば本への感想を追記したいな。

 

 

『CATS』を観ました

昨日シームレスにアマゾンプライムに追加されていたので(!)ついうっかり観てしまいました。今回は字幕版です。

 

ミュージカルの映画とだけは聞いていたのですが、本当に本編全部ミュージカルみたいな編成で大体の部分では歌うか踊るかしています。ただ歌が多すぎてどのシーンがいいか?と聞かれると答えられないというか……。あと歌と字幕が別に流れると耳が優先されてしまうので内容が頭に入ってこないということもわかりました。ミュージカル映画向いてなくない!?

 

主人公の猫が捨てられてしまうところから話が始まりますが、偶然その日に新しい命を手に入れることができる「天上へ向かう猫」を決める舞踏会が開かれ、様々な猫が天上へ行こうと歌い踊るという流れになっています。 

 

個人的に全て観てもよくわからなかったのですが、この話の流れで「天上へ向かう猫」が決まり送り出され、いよいよクライマックスというときの歌がなんで「猫と仲良くする方法について」なんですか!?ここまで観たらもうお分かりでしょうが、と観客に対して歌い始めるけど、なんで…………!?

 

CGとか踊りとか色彩はかなりよくて、ただ猫なのに人間なので毛がたくさん生えているなあ、とか眉毛と唇があるなあ、という気持ちになります。あと猫以外にネズミやゴキブリも人間なのですが、人の形をしたゴキブリが人の方にをした猫に頭から食べられたりします。ホラーっぽい。

 

曲が多すぎて(しかもどれも結構良かった)これ!といった曲を挙げるのは難しいのですが、主人公が「美しいゴーストと踊るわ」と歌っているものがかなり好きかもしれません。綺麗なので……。

 

キャラクターとしてだったら手品猫が好きです。なんとなくデザインとして猫感が強い気がするので。人っぽくない方が嬉しい。あと動きがかわいいので……。

 

正直観ても「すごかったけど何だったんだろう……」という気持ちでいっぱいなのですが、歌と踊りはやっぱりいいのでこちらに重きをおく人にはおすすめかもしれません。

『美女と野獣』を観ました

以前録画されて放置されていた金曜ロードショー版『美女と野獣』を観ました。1991年のアニメ版です。既に数回観ているのですが、改めて記録に残そうかと。ちなみに2017年実写版の『美女と野獣』も以前観ましたが、そちらも実写への落とし込み方がすごくうまかった記憶があります。

 

まず背景がすごく綺麗で絵画的なんですよね。背景のためだけに視聴してもいいくらい。暗い森のシーンとか、影が青くて寒々しい色だったり、積もった雪に光が当たって輝いている部分は薄い黄色だったり。動きもこれ全部描いてるんですか!?という気持ちになります。ダンスを踊るシーンのドレスとか。

 

以前『美女と野獣』を見たのが幼少期だったので、ベルが冒頭でずらっと並んだ本棚に動くはしごをかけていたと思い込んでたのですが、想像してたよりもこじんまりとしていてちょっと驚いてしまいました。後から出てくるお城の図書館と混ざったのか、はたまた桜庭一樹の『GOSICK』を読んでいた時のイメージと混ざったのか。実際家にある本棚の方が大きくて、ベルが窮屈な世界に閉じ込められているんだな、という実感が湧いてきました。まさかここの見方が変わるとは思ってもいませんでしたが……。

 

ガストンもある意味可哀想な人間で、目的のためなら手段を選ばない悪人ではあるんですけど、あくまでもあの小さな村でもてはやされてるだけの、その村の考え方と向きが一致していただけの人間なんですよね。村の考え方に沿っていたから村を出ようなど考えつかず小さなコミュニティの中で踏ん反り返っているというか。悪人というよりは愚かな側面が強いような印象があります。最終的に川へと落ちてしまいますけど……。

 

あとやっぱりディズニーのアニメは歌が多くていいですね。わかる歌が流れると嬉しい。

 

晩餐会のシーンでベルは次々とさらに指を突っ込んでつまみ食いをするわけですが(!)これは実写版の改変の方が良くて、つまみ食いしようとして失敗してるんですよね。結構ベルのこと賢いイメージがあったんですけど、賢くありつつも知的好奇心がどうしても抑えられないキャラクターなんだな、と謎の納得がありました。駄目と言われても西の外れの部屋に入ってしまいますし。

 

直前に見たのが『ラ・ラ・ランド』だったこともあり、ベルと野獣が心を通わす描写がわかりやすくてめちゃくちゃ丁寧だな!?と思ったんですよね。『ラ・ラ・ランド』の恋愛の速度についていけなかったので……。個人的な好みですが、このくらい描写が丁寧な方が好きかもしれない。

 

中学の修学旅行で劇団四季美女と野獣を観たのですが、クライマックスで野獣が王子に変わるシーンが宙に浮いたと思っているうちに本当に王子になってしまい衝撃を受けたことを覚えています。あれがこの世で一番魔法に近しいと信じているのですが、そのことを思い出して同じシーンで泣いてしまったんですよね。大人になると涙腺が弱くなると言いますが、こういう思い出やしがらみが増えてくるから呼び起こされる感情も強くなるのかな。

 

改めて『美女と野獣』を観ましたが、やっぱり大好きでした。常々言っている「服の布は多ければ多いほどいい」という感情の原初、ベルの黄色いドレスなんですよね。今見るなら実写版の方がいいかもしれないですが、どちらもおすすめです。

『ダブル・ミッション』を観ました

この映画も11/4でアマゾンプライムの見放題が終了してしまうとのことだったので視聴しました。吹替版です。

 

冴えない文房具屋のジャッキー・チェンが子供が3人いる独身の女性と恋に落ち、子供に好かれるために女性がいない間子守をすすんで名乗り出るも、実はジャッキー・チェンはCIAのスパイで刺客が送られてきてしまうという話になっています。

 

アクション映画なので語ることは少ないのですが、やっぱりアクションはいいんですよね。話の部分はアクションを際立たせるため割とコミカルでわかりやすくなっています。個人的に好きなアクションはエスカレーターの手すりに両足を置いて滑り落ちたりするものです。ジャッキー・チェンのアクションはかなりコメディ寄りで椅子とか机とか良く使いますよね。あと鍋とか……。

 

あとスパイのひみつ道具みたいなのがよくて、伸びると警棒になるベルトとか火炎放射器とか、吊り下げられるサスペンダーとか、そういう小物も良かったです。そしてこれらを使いこなしながらジャッキー・チェンが家事をこなしていくのがちょっと面白い。そこに使うんだ……。

 

敵も結構コミカルで、石油を食べてしまうバクテリアを開発してそれの作り方のありかを探しているのですが、実演中に敵側の女性の靴が溶けたりします。事前に言いなよ……。あと首魁的な男性も服選びに時間がかかったりします。部下に買いに行かせるとファッションセンスが独特。

 

この映画、最後がNGシーン集になっていて、「ジャッキー・チェンのNGシーン集、これか!」という気持ちになったんですよね。NGシーン集、好き…………。

 

1時間半でアクションが主なので語るところは少ないですが、そこそこ面白かったです。特に気を抜いて家族で何かを見たい時にいいかもしれないです。

『ラ・ラ・ランド』を観ました

先日、11/4で本作がアマゾンプライムから消えてしまうとのことだったので駆け込みで視聴しました。吹き替え版です。ちなみに観るのは2回目なのですが、初めて観たときは寝落ちして全く話を覚えていなかった挙句シーンも最初の車のミュージカルしか覚えていなかったです。

 

感想なのですが、あのオチをやるためだけの前振り部分がめちゃくちゃ長いというか、私は好きだったけど説明が少ないな!?という感じでした。あと絶対に劇場で観た方が楽しかっただろうな、という後悔があります。勢いで流してくれるので。

 

説明がとにかくなくて、いきなり道路が渋滞して車が大量に停まっているところからミュージカルが始まるのですが、主人公たちはその場には存在するもののミュージカルそのものには登場しなかったり「そのミュージカルの人誰!?」となります。結局はイメージ映像というか今後の展開の示唆的なものだったのですが。タイトルの出方は半端なくかわいい。

 

女優志望のミアがジャズで店を開きたいという夢を持つセブと最悪の出会いを果たすも恋仲になり、紆余曲折あり距離を取るも別々に夢へと進んでいく話が合間合間にミュージカルを挟んで進行されます。

 

これ、最初の1時間は本当に掛け合いが微妙で何言ってるかがわからなくて困りました。意図がわからない。そして二人がなんで惹かれあったのかもわからない。特にセブの言葉遣いが難しすぎる。何もわからないままよくわからないシーンが過ぎ去っていくのがかなり苦痛でした。

 

その合間に挟まるミュージカル。実際ミュージカル部分はかなりよくて、特にルームシェアしてるらしい家でのひとつなぎのカットとか撮り方、色のセンス(補色の関係がうまい……)がすごく良かったです。

 

ミアとセブが2人で車を探しながら夜景を見てこんなに綺麗な景色なのに相手があなたなんてもったいない!と踊るシーンも良くて、踊る前のベンチでのいちゃつきなんかは舞台で観たら絶対に面白かっただろうな〜と思いました。ただ映画でそれをやってるので、いまいち乗り切れなかった。映画内の人物の虚構と現実の区別がつきにくいので……。パッケージになってるだけあり本当に綺麗なシーンでした。

 

ミアとセブが結ばれて天文台で踊りながらキスするシーンもありましたが、振り子と踊りを上から映すのが個人的に好きでした。あとこれは個人的に気になる点なのですが、セブと映画の約束をした時に彼氏との約束がブッキングしており彼氏とご飯を食べるシーン、あれ同じ席に座っている人誰…………?ここは本当に説明がなかったですね。

 

打って変わって後半からは堅実なドラマパートとしてミアとサブのすれ違いなどが描かれるわけですが、この部分は聞いて理解できるのが良かったです。前半の速度に振り落とされていたから地に足がついた感じ。結局2人は別れ己の夢に向かって邁進するわけですが、そこから5年経ち、2人は夢を叶えます。ミアは女優として成功、セブは自分の店を持ちジャズを演奏。

 

いきなり5年経つのとミアが結婚していて驚いたのですが、顔を良く見たらセブじゃなかったので二重に驚きました。いやそういうこともありますが。人生なので。そもそも人の顔が覚えられないので認識に時間がかかりました。

 

女優となったミアはセブの店へと夫婦で赴き、セブの音楽を聴くのですが、ここで舞台のような走馬灯のようなシーンが流れます。ここのためだけに全てあったと言わんばかりの見せ場盛り合わせみたいなシーン。ここのシーンがあまりにも美しかったので全て許してしまいました。

 

個人的にはミアが演じた、別れてパリに行った際の舞台なのかなと(舞台の背景みたいなものもありましたし)思っていたんですけど、めちゃくちゃセブの顔が映っているので違うような気もしてきました。なので走馬灯と称しています。

 

このシーンの天文台で踊る2人の再現が本当によくて、電球をたくさん配置した暗い部屋で床が水のようになっており、そこに一面の電球が反射して星空のようになっています。そこで2人は踊るのですが、このシーンで『劇場版少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』を思い出してしまい、違うことはわかっていても許してしまったんですよね……。

 

全体を通して、「運命の人なんているわけない、私を必要としている場所があるだけ」と考えていたミアが運命の人であるセブと出会い必要とされる場所まで連れて行ってくれるけど単に人生の伴侶ではなかった、という話なのかな〜と。運命の人以外にどう形容すればいいのかわからないですけど。セブにとってのミアも然りで。

 

個人的には主人公たちの気持ちが前半はわからないしかなり複雑な気持ちなのですが、この走馬灯のおかげで後味は結構爽やかですし微妙なところだけども総合したら加点になっているという不思議な映画でした。機会があれば是非。

『名探偵ピカチュウ』を観ました

名探偵ピカチュウ最高!!!!の気分になりました。今回見たのは吹替版です。

 

名探偵ピカチュウピカチュウからおじさんの声がするなんて……と最近のおじさんブームに乗るようで気にくわない節があったのですが、本当にピカチュウがかわいい。とにかくかわいい。最初は憎たらしいピカチュウめ……という気持ちなんですけど(この感情もかなりアニポケ初期っぽい、サトシがゴム手袋してたころの……)愛着がかなり湧いてくるんですよね。あと結構シワシワになるし。シワシワなのがかわいい。

 

あらすじですが、父親が死んだとの知らせを受けた主人公ティムが、父親の相棒の喋るピカチュウや記者の卵のルーシーとその相棒コダックなどと共に父の死の真相を突き詰めていく話になっています。

 

話の筋にかなりミュウツーが絡んでくるのですが、これミュウツーの逆襲の20年くらい後なんですね。同一個体だったんだ……となっちゃいました。ミュウツーの逆襲が大好き…………。

 

やっぱりポケモンの映画なので体表の処理というか具現化の仕方がうまくて、ピカチュウはねずみだから毛が生えているしリザードンは爬虫類だから鱗だし、フシギダネはカエルだからすこしヌメッとしているんですよね。フシギダネが本当に可愛かった。キモリもヤモリモチーフなので二層歩行せずに壁に張り付いているし。そういう細かいシーンが良かったのと、単純にポケモン数や小ネタが多いので目が足りなくなります。あと2回くらい観るかもしれない。

 

個人的には渡辺謙が出てきただけでかなりテンションが上がっていたのですが、ポケモン映画としての質が高くて良かったです。ポケモンを求めていたなら間違いなくこれで合っているのでは。ただポケモンを知らないと面白さは半減してしまうかもしれないです。事前に『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』と外国版ポケットモンスターOPを知っているとより楽しめるかと。是非。

 

『リップヴァンウィンクルの花嫁』を観ました

昨日、GYAOでちょうど配信されていた『リップヴァンウィンクルの花嫁』を観ました。いつもは視聴順に感想を書いているのですが、配信が今日まででそもそも映画が3時間あるので、今書かなくては……と思い書いています。

 

↓『リップヴァンウィンクルの花嫁』(2020/11/6まで見れます)

https://gyao.yahoo.co.jp/title/%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%81%AE%E8%8A%B1%E5%AB%81%E3%80%90%E5%8A%87%E5%A0%B4%E7%89%88%E3%80%91/5f990fbe-ba4f-47e4-97d2-444efec728be

 

この映画のタイトルをなんとなく知っていたのは、ふじのやまい編著『「百合映画」完全ガイド』(星海社新書、2020年)でこの特徴的な名前を見たことによるものだと思います。

 

↓ふじのやまい編著『「百合映画」完全ガイド』(星海社新書、2020)

https://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E7%99%BE%E5%90%88%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%80%8D%E5%AE%8C%E5%85%A8%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89-%E6%98%9F%E6%B5%B7%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E3%81%B5%E3%81%A2%E3%81%AE%E3%82%84%E3%81%BE%E3%81%84/dp/4065201799

 

あらすじとしては、黒木華演じる皆川七海はネットで知り合った男とあっさり結婚するも浮気を疑ったら逆に疑われて離婚、結婚式の際に使った代行出席サービスをしている安室に頼り、ホテルに泊まりながらそこの手伝いや代行出席をしていると住み込みメイドの仕事があると教えられ、そこで働くことになります。その屋敷には先輩メイドがおり、偶然にも結婚式の代行出席の仕事で「姉」であった里中真白で、二人は面白おかしく屋敷の片付けをしたり遊んだりして過ごしていくが、という話になっています。

 

何より三時間あるので好きかどうか判別するまで時間がかかったのですが、私は好きでした。強いて言うなら最初の結婚〜浮気シーンがつらいのと最後がよくわからないかなと。

 

結婚式のシーンですが、どうしてこう結婚の出し物ってこんなに共感性羞恥を煽られ辛いんだろう……という気持ちと「これ『来る』でも見たぞ!??!?」の気持ちが交互にきます。黒木華、結婚するもしあわせな生活を営めない役をやりがちなのかな……。

 

浮気を疑ったら逆に疑われた離婚されるシーンもそこそこつらいですが、代理出席サービスの綾野剛演じる安室が信頼できない語り手なので真相がいまいちわからないというか。

 

離婚し家から放り出されると、住むところもなくなった七海が放浪するシーンが

クラシックとともに流されます。ここ、美しいシーンなんですけど「クラシック流しとけばいい雰囲気になると思ってるのか!?」と同時にキレてしまった。クラシックが流れるのがこのシーンだけだったら永遠にキレていたと思うんですけど、他の美しいシーンでも流れるのでそのようなことはなかったです。キレてごめん……。

 

その後住み込みメイドを始めるわけですが、メイド服を着る七海を見た瞬間に「黒木華にクラシックなメイド服を着せたい欲求だ!」と思いました。実際めちゃくちゃ似合うんですよね。先輩メイドの真白と面白おかしく暮らしていくわけですが、この日々が七海にとってほんとうに楽しそうで、前半の結婚で手に入れられなかった幸福な日々がここで手に入るようになります。

 

一番美しいシーンなのですが、二人は仲良くなりついに真白と七海が一緒に出かけている時にウェディングドレスの試着をして記念撮影をします。幻の指輪を互いにはめあって、擬似的な結婚式をして笑い合う二人。そしてドレスのまま帰って二人で眠りにつくのです。

 

住み込みメイド〜ここの加点ポイントが半端ないのでこの映画が大好きになってしまいました。空気感も好きなのですが。勢いがない映画だとこういう空気感のあるものが好きで、『ブエノスアイレス』とかもこの枠です。

 

最後のシーンでよくわからなくなっちゃったのですが、真白の母と安室が脱ぎはじめて裸になってしまうんですよね。おそらく感動的なシーンなのですが、そこだけ置き去りになってしまいました。人が裸になってるとどうしても絵面的に面白くて……。

 

リップヴァンウィンクルの花嫁』個人的にすごくおすすめです。住み込みメイドをはじめてからが本番なので頑張ってそこまで見ていただければ。