雑記

好きな映画は『お嬢さん』『青い春』『ピンポン』『天気の子』です

9/23

 今日は朝食を食べつつ先日の日記を書いた。小学生のとき、週末に日記の宿題があったかと思う。この文章を書いていて、あの宿題に特筆すべきことがなければ「日記を書いています」という日記をつけたことがあるのが思い出される。

 家では5枚切りの(しかも四角くない)食パンというのはなんとなく贅沢なもので、いつもは8枚切りの安い食パンを買っている。サンドイッチだとか、ホットサンドにするときに薄い方が便利なのだ。ゆえに、5枚切りの食パンというのは、何かを挟むのではなく「食パンを食べるぞ!」という気概を感じさせる。

 いつもの食パンよりいくらか分厚い食パンを、トースターで焼き、バターを塗り、三井農林の「ミルクとけだすティーバッグ」でミルクティーを淹れた。初めてこのティーバッグを使ったときの衝撃は計り知れない。牛乳が必要ないことも、甘くないので自分で砂糖を入れるところも気に入っている。久しぶりの少し厚めのトーストは贅沢な味がした。友人(友人の知り合いだったかも)が牛の腸に手を突っ込んだときに高級なソファみたいだった、と言ってたのを思い出した。ふかふかしている。

 

 お昼には、祖母の作ってくれた芋汁と玄米のおにぎりを食べた。芋汁には皮の剥かれた大きい里芋や味の染みた大根、糸蒟蒻やなめこや出汁にされた雰囲気のある肉のかけらなどが入っていた。汁に大根や肉の出汁が染み出ていてとてもおいしかった。玄米のおにぎりに味をつけてくるのを忘れたため、汁の中に玄米を入れ、ねこまんまのようにして食べた。

 また、貰い物のクッキーも食べた。ざくざくしたバターを感じる塩気の効いた生地がおいしい。口の中で分解していく感じが、最初は砂利や砂っぽく、噛んでいるうちに土や泥といった趣になる。なんとなく塩キャラメルみたいな風味もして、香ばしくて美味しかった。

 

 湯船に浸かりながら、岡本かの子『鮨』の朗読を10分ちょっと聞いた。先日読んだ『もの食う本』で紹介されている本!と思い、朗読を聴いてみたのだけれど、やっぱり苦手意識がある。耳から入ってくる音は、意味を判別するのに時間がかかる。自分の思っていることですら一回書き出して文章にして、ようやく飲み込める部分があるので、聴いただけで文章を理解するのに向いていないのかもしれない。

 『もの食う本』でも引用されている部分の、「塩さんまを使った押鮨で、おからを使ってほどよく塩を脂を抜いた」という描写はとても美味しそうだった。続きを聴くかはわからないけど、聴いて良かったと思う。