『となりのトトロ』を観ました
実は物心ついてからちゃんと観る機会がなかったので、今回改めて『となりのトトロ』を観ました。金曜ロードショー版なのでカットなどあるかもしれないです。
実はもののけ姫も物心ついてから見返したらキレてしまった前科があるので少し心配だったのですが、トトロは普通に楽しく観れたので良かったです。
まずOPの映像がかわいい。背景とかもこの時代だとセル画なんですかね?かなり綺麗でした。あと単純に妖怪ものが好きなので楽しかったというのもあります。観ていて知ったのですが、まっくろくろすけと千と千尋の神隠しに出てくるススワタリ、同一の存在だったんですね……知らなかった……。
ある程度デフォルメされたトトロやまっくろくろすけしか知らなかったので驚いたのですが、思ったよりどちらもかわいくないんですよね。マスコットと言うよりは確実に妖怪なところがよかったです。かわいくはないけど愛嬌があるし……。あと個人的に神は気持ち悪くてなんぼみたいに思っている節があることも影響しています。トトロやネコバスの大きい髭や毛穴がうにょうにょ動くのもよかった。大きいと怖いんですよね。カピバラもそう。世界最大の齧歯類は怖い。トトロはもっと大きいけど……(あくびした時に歯の並びがすごく綺麗だったからどんぐりは食べるけど齧歯類ではないっぽい)
あと単純に大きく起伏がないのですが、妖怪日常冒険譚として観れたのがよかったですね。こういうのって起伏がないのがいいところなので……。具合があまり良くない時に見たんですけど消化にいいな、という気持ちになりました。やさしめ。
気になった点としては、さつきに朝ごはんやお弁当を作らせたり、その割にはお風呂はさつきとメイとお父さんの3人で入ったりとどのくらいの年齢で扱いたいのかよくわからないなあと思いました。このくらいの年代での女の子がどのような振る舞いをしていたかもわからないですけど。さつきが見た目の割に大人びた声をしていて、本当にどっちとも取れるような可変の存在なの、ずるい。年齢の割に大人びていると言及もされてはいましたけど……。
ジブリの中でもハウルの動く城や千と千尋の神隠し、思い出のマーニー、魔女の宅急便ほどの高揚感はないものののんびりしたい時に見るんだとこれ以上適した映画はないと思います。何もしたくなくて何かをじっと見つめていたい時におすすめです。